人生は鍾乳洞のように
「このサプリを飲めば、ほらっ、この通り!たちどころに理想の身体に!」
テレビやネットで見かける、そんな魅力的なキャッチコピー。そして、画面の隅に小さな字で一瞬だけ表示される「※個人の感想です」の文字。
分かりやすい変化や、自分が望むものが直ぐに手に入るのではないかという期待感から、自分も昔はいろいろなものを試してきました。
確かに、直ぐに変化するものはありました。でも、直ぐに変化するということは、それだけ直ぐに元の状態に戻るということでもあるんですよね。
長い時間をかけて成っていくもの
今の自分の状態は、これまでの人生で長年かけて作られてきたものです。だからこそ、本当に大切な変化というのも、同じように長年かけて少しずつ成っていくものだと思うんです。
簡単に、要領よく、苦労もなく手に入る何か。それって、自然の理(ことわり)から考えても、少し不自然じゃないのかなと感じています。
でも、私たちはつい、手っ取り早い正解や目に見える即効性を求めてしまいがちですよね。
だって、時間をかけるのって少し根気がいりますし、不安になるじゃないですか。
答えの出ない時間を育てる
分かり難くて、簡単に答えが出ないものを、いかに工夫して続けていくか。無理なく自然に、日々の暮らしの中に溶け込ませていけるか。
その地道なプロセスの積み重ねこそが、誰かではない「自分らしい自分」をじっくりと創っていくのだと思うんです。
世間のスピードに流されそうになる時、ふと立ち止まって自分自身に問いかけたくなります。
今、自分は手軽なファストフードのような答えばかりを求めていないだろうか、と。
すぐに変われる魔法を探すのをやめて、不器用でも少しずつ変化していくプロセスそのものを、自分として進もう。

