「心の排泄」を習う機会って、ありますか?
お子さんは、人生の早い段階でトイレでの排泄を習います。
これは、我慢したり、妥協したり、諦めたりせずに、生理的な欲求を満たすための大切な学びです。
では、心の排泄はどうでしょうか?
私たちは、心の排泄を習う機会をほとんど与えられていません。
怒り、悲しみ、不満。そういった感情をどう扱えばいいのか、誰に教わればいいのでしょう?
多くの人は、感情を「我慢」することを美徳と考えたり、状況に「妥協」することを強要したり、時には諦めることこそが大人だと思い込んでいるかもしれません。
親や先生、友人や先輩に相談しても、「我慢しなさい」「大人なんだから」「もう諦めたほうが楽だよ」といった言葉が返ってくることも珍しくありません。これらは、心の排泄を推奨するどころか、むしろ「我慢・妥協・諦め」を勧めていると言えるでしょう。
しかし、その我慢の先に待っているのは、心の便秘です。
我慢して溜め込んだ感情は、やがてあなたの心と体に影響を及ぼします。
だからこそ、私たちは大人になってからでも、心の排泄を習う勇気を持たなければならないと思います。
自分の感情と向き合い、それを否定せずに受け入れること。
そして、どうすればそれを健康的な方法で表現できるのか、その方法を学ぶこと。
これは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、より豊かで健康的な人生を送るための、最も重要な学びの一つです。
さあ、あなたも「心の排泄」を習い始めてみませんか?