在るものは何か
私たちは日々の生活の中で、様々な「在るもの」に囲まれて生きています。朝起きて、何を着ようか選び、温かい食事を口にし、雨風をしのげる場所で過ごす。これらのことは、まるで空気のように「当たり前」に存在しているように感じられるかもしれません。
しかし、立ち止まって自分自身に問いかけてみると…
「今、ここにあるもの」に、心からの感謝を感じられているでしょうか?
・ もし、着る服がなかったら
・食べるものが手に入らなかったら
・住む場所がなかったら
私たちの日常は一変してしまうでしょう。これらが「無い」状態になったとき、私たちは初めてその価値に気づき、どれだけ恵まれていたかに気付くのだと思います。
その「気づかない在る」が当り前として認識してしまうと、そこには「評価」は生まれても、「感謝」は生まれにくいかもしれません。
「それが普通」「いちいち気にしていられない」が定着すると、「ああ、やっと手に入った」という安堵や、問題が解決したことへの満足感はあっても、その存在そのものへの深い感謝は、残念ながら薄れてしまう可能性があるのです。
だからこそ、私たちは「在る」状態の今、その価値に気づく必要があります。
自分の周りを見渡して、自分自身が「やれている」ことに目を向けてみる。
息をしていること、歩けること、話せること、考えられること…数え上げればキリがないほど、私たちは多くのことを「やれている」ことに気づくはずです。
「やれている」ことは、まさに「在ること」の証でもあります。私たちは日々、たくさんの「在るもの」と「やれていること」に支えられて生きています。
「無い」という視点から「在る」という視点へ。
そして、「在る」ことから新たな世界観を創造していく。この感謝の連鎖が、私たちの世界をより豊かで温かいものにしていくと信じています。
あなたの周りの「在るもの」に、そしてあなたが「やれている」ことに、改めて意識を向けてみませんか。