こころのトイレ
お腹がいっぱいなのに、さらに何かを食べたらどうなるでしょう?苦しくなったり、体調を崩してしまうかもしれませんよね。
それは、消化する時間や、要らないものを「排泄」する時間が必要だからです。
実は、私たちの心も同じなんです。
心がパンパンにいっぱいなのに、さらにアドバイスを取り入れたり、「これが良い」と勧められるものを受け入れようとすると、どうなるでしょうか?残念ながら、それらは心の容量を超えてしまい、かえって苦しくなってしまうことがあります。
まるで、無理やり詰め込んだ結果、キャパオーバーになってしまうように。
そんな時こそ、心にも「休憩」と「デトックス」が必要不可欠です。静かな空間と時間で心を休め、溜め込んだ感情や情報、ストレスを「排泄」する心のトイレがあれば、どれほど楽になるでしょう。
もし、そんな心のトイレを提供してくれる人がいたり、あるいは、そんな場所があることを知っているだけでも、心が少し軽くなりませんか?
目に見えない心の状態は、意識しなければ見過ごされがちです。良かれと思ってかけた言葉が、相手や自分を追い詰めてしまうこともあります。
だからこそ、相手の心に何があるのかを理解しようと努めること、そして、苦しい時であっても、お互いを尊重し、負担をかけないコミュニケーションを心がけることが大切です。
もし多くの人が、そういった「思いやり」のあるコミュニケーションを知っていれば、自分が苦しい時にぞんざいに扱われることなく、優しく寄り添ってもらえるはず。
私も、そうした温かいコミュニケーションに救われた経験があります。
だからこそ、あなたにも知ってほしい。
心の満腹サインに気づき、時には立ち止まって「排泄」する『こころのトイレ』の時間を大切にすること。
そして、それができる場所や人がいることを、忘れないでほしいです。