ゴールだけじゃない、道のりの「見える先」がくれる力

人生を旅に例えるなら、私たちは皆、先の見えない道を歩み続けている旅人のようなものかもしれません。「もうちょっと、もう少し、、、あと少し…」そんな風に自分を奮い立たせる瞬間は、誰にでもあるのではないでしょうか。

果てしなく続くように思える道は、時に私たちから進む気力を奪い去ります。どこまで行けばいいのか分からない、いつになったらたどり着けるのか見当もつかない。そんな状況では、一歩を踏み出すことさえ億劫になってしまいがちです。

でも、もしその道の先に、何か「見えるもの」があったとしたらどうでしょう? それは大きなゴールでなくてもいいのです。例えば、次の角を曲がったところに見える小さな丘、あの木立の向こうにある休憩所、あるいは地図に記された小さな村。たったそれだけの「見える先」があるだけで、不思議と私たちの中には向かう力が湧いてきます。

「見える先」がくれるもの

「見える先」は、私たちにいくつかの大切なものをもたらしてくれます。

  1. 休憩する場所 次の目的地が見えていれば、「あそこに着いたら少し休もう」と目標を立てることができます。頑張った自分を労わる休憩があるからこそ、また次の「見える先」を目指すことができます。
  2. 新しい景色との出会い 「そこまで行ったからこそ眺めることができる景色」が、必ず存在します。それは、道の途中にある思わぬ絶景かもしれませんし、新しい発見や出会いかもしれません。大きなゴールを目指すだけでは見過ごしてしまうような、小さな感動がそこに待っているのです。
  3. 具体的な目標と達成感 「あそこまで行こう」という具体的な目標は、私たちに達成感を与えてくれます。小さな達成感の積み重ねが、やがて大きな自信となり、さらに遠くを目指す原動力となります。

ゴールでなくてもいい、大切なのは「実存」

もちろん、最終的なゴールを設定することは大切です。しかし、そこに至るまでの道のりには、ゴールと同じくらい、あるいはそれ以上に大切な「実存」があるのではないでしょうか。

通過点、中継地点、途中にある拠点となる場所。これらは、私たちが行き先を見失いそうになった時に立ち返る場所であり、旅の途中で力を蓄えるための大切なポイントです。

先の見えない道だからこそ、私たちは「見える先」を大切にしたいものです。大きな夢や目標に向かって進む中で、小さな「見える先」をいくつも見つけ、そこでの出会いや発見を楽しみながら、一歩一歩着実に歩みを進めていきましょう。