余裕がないときこそ立ち止まる。「誰が悪い?」ではなく「何を求めている?」

日々の中で余裕を失ってしまうと、つい周囲を見渡し、「誰が悪いのか」「何が原因なのか」と、その責任を他者や環境に求めたくなります。

特に心にゆとりがないときほど、悪い存在や原因を作りたくなるものなのかもしれません。 「相手が悪い」「〇〇だから悪い」「〇〇のせいだ」——そうやって原因を突き止め、自分を納得させようとすることはよくあります。

しかし、一度その**「良い・悪い」の判断から少し離れて**、立ち止まってみませんか。

原因探しから、願い探しへ

悪い存在や原因を探す行為は、一時的な安心感を与えてくれますが、根本的な解決にはつながりにくいものです。そこで自分に問いかけてみたいことがあります。

  • 自分は何を求めているのだろうか?
  • 相手は何を求めているのだろうか?

悪いのは相手の行動ではなく、実は自分の満たされていない願いからくる焦りかもしれません。また、相手の攻撃的な言動も、もしかすると満たされない相手自身の願いの表れかもしれません。

一人ひとりに「願い」が在る

原因を特定して相手を責める代わりに、その行動の裏側にある**「願い」**に目を向けること。これが、状況を前に進める第一歩だと自分は考えています。

立場や状況が違っても、誰もが満たしたい「願い」を持っています。安全や理解、承認、尊重など、一人ひとりに必ず大切なものが在るのです。

「誰のせいか」という思考から離れて「何を大切にしたいか」という願いにフォーカスすることで、周囲や状況の見え方が大きく変わってくるはずです。