共依存の捉え方
共依存という言葉にどんなイメージを持つか。
そもそもなんですが、人は共に依り合って存在しているのだと思います。
食材を採って来る人と調理する人…
繊維を集める人と衣服を作る人…
材料を集めて加工する人、設計する人と住居を建築する人…
学びや知恵を伝える人…
発想と創造で芸術を表す人…
心身の不調を和らげる技術を持つ人…
人を助ける人…
人を看取る人…
皆がそれぞれ命を支えているんですよね。
自分ひとりで出来ることには限界があるし、自分らしさを発揮するから頼り頼られるんですよね。
それに、そもそも素材となる資源がないと成り立たない…
人や誰かと同じになることは、安心出来ることになるかもしれないけれど、人とは濃淡の違いがあってそれぞれの個の違いが在るというのが実際だと思います。
人が生きている、生きていくということは、そもそも共依存関係の上で成り立っています。
どこを切り取るとか、文脈によっても変わりますが…
共依存を問題とするならば、それは何か環境的であったりシステム的な捉え方の話しなのだと思います。
共依存そのものが問題と言うよりも、どの関係性で何を満たしたいかというそれぞれの願いコミュニケーションの循環に不一致が起きている、という捉え方の方が自然なのかもしれませんね。