火薬も人も同じ
火薬と聞くと、あなたは何を想像するでしょうか?
トンネルを掘り進めるための工事、鉱山から資源を採掘する手段、あるいは銃や兵器といった物騒なものを思い浮かべるかもしれません。しかし、同じ火薬でも、私たちの心を震わせる花火として夜空を彩る、美しいアートにもなります。
素材そのものに良いも悪いもありません。ただ、そこに存在しているだけ。
大切なのは、それを何のために、どのように用いるか、ということです。
「恐れ」から「理解」へ
もし、あなたが火薬を恐ろしいものだと警戒しているとしても、その性質や特徴を時間をかけて理解していけば、ただ恐れるだけではなく、安全に触れ、活用することさえできるようになります。
たとえば、花火職人たちは火薬の性質を深く理解し、真摯に向き合うからこそ、観客に感動を届けることができるのです。
しかし、理解しようと歩み寄らない限り、その真価に触れることはできません。
このことは、人間関係においても同じではないでしょうか。
私たちは、つい相手を決めつけたり、表面的な情報だけで判断してしまいがちです。しかし、決めつけずに一人ひとりと向き合い、理解を深めていくことで、相手の新しい一面を発見できるかもしれません。
理解しようとする意識、大切にしたいですね。