留まる大切さ

車を運転していて、ふと気づいたことがあります。

「赤信号で停まると、なぜか気持ちが落ち着く…」

目的地に向かって進んでいる間は、アクセルを踏み、周囲に気を配り、常に動き続けることが求められます。ついつい、私たちはその勢いのまま、休まず動き続けようとしてしまいます。

意図せぬ「強制休憩」の価値

しかし、電車に乗っているときや、車で赤信号に引っかかったとき、状況は一変します。自分ではどうしようもない理由で、強制的に動きを止められるからです。

その瞬間、私たちは立ち止まることを許されます。

  • その時間に深呼吸をする。
  • ふと窓の外の景色を眺める
  • ハンドルから手を離し、心と体をリラックスさせる。

この意図せぬ休憩の時間が、どれほど心地よく、気持ちを楽にしてくれることか。動き続けていた自分を一旦リセットできることに気づきます。

本当は「停まりたい」自分

この感覚に気づいたとき、一つの考えが浮かびました。

本当は、みんな少し立ち止まりたいんじゃないだろうか。

社会生活も人生も、常に「進め」「急げ」という緑色のプレッシャーにさらされています。目標や締め切りに向かって、休みなく動き続けなければならないという無意識の強迫観念があるのかもしれません。

だからこそ、赤信号や電車の停車といった「外部からの停止命令」は、「今は休んでもいいんだよ」という許可のように感じられ、大きな安堵感をもたらすのではないでしょうか。

自分の中にある「停まりたい」という本音を無視せず、意図的に立ち止まる時間を見つけること。赤信号でホッとする感覚をヒントに、自分にもっと優しく、意識的に休憩を与えてあげたいものです。

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