自分自身を見つめる旅:見えない部分と他者の存在

「自分自身を見つめる」。この言葉はシンプルに聞こえますが、実際にやってみると、その難しさに直面します。なぜなら、私たちは自分というレンズを通してしか世界を見ることができないからです。自分の知っている範囲、慣れ親しんだ考え方や枠組みの中でしか、自分を認識することができません。

【見えない部分の発見】
しかし、不思議なことに、周囲を観察したり、他者との交流を通して初めて、「あれ?自分ってこんな一面もあったんだ」と、今まで見えていなかった自分の一部分に気づくことがあります。これは、まさに自分の枠組みの外にある「見えない部分」との出会いです。

この「見えない部分」こそが、私たちの成長の鍵を握っています。ですが、ここを深く掘り下げようとすると、途端に難易度が上がります。なぜなら、その部分はあまりにも自分の核心に近く、自分一人では触れることすら躊躇してしまうような、デリケートな領域であることが多いからです。

【他者の力を借りるということ】
このような「見えない部分」に光を当てるためには、他者の力が必要不可欠です。しかし、誰に助けを求めるべきか、その選択が非常に難しいのが現状です。専門家と呼ばれる方々であっても、私たちの深い部分に触れることには細心の注意が必要とされます。

では、一体誰の協力を得れば良いのでしょうか? その一つの目安として、「その人の在り方が、自分が心から委ねられるかどうか」を判断基準にすることをおすすめします。相手がどのような知識やスキルを持っているかはもちろん大切ですが、それ以上に、その人の人間性や、あなたが安心して自分をさらけ出せるかどうかが重要になります。

自分自身を見つめる旅は、時に痛みを伴うこともあります。しかし、信頼できる他者の手を借りることで、その痛みを和らげながら、新たな自分を発見できるかもしれません。

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