誇示せず持つ自信
武の達人ほど戦わずにいるのはなぜだろうと、長い間ずっと疑問に感じていました。力があるならそれを使えばいいのに、なぜ敢えて刀を抜かないのだろうか、と。
でも、最近になって、その理由が何となくわかるような気がするようになりました。
行じ続けてきた道の先で
それは、長い年月をかけて少しずつ、愚直に自分の道を行じ続けてきた経験と体験があるからだと思うんです。
何度も壁にぶつかり、泥まみれになりながらも自分自身と向き合い続けてきたからこそ、本当の強さがどこにあるのかが、身体の感覚として見えてきたのかもしれません。
戦って相手をねじ伏せることよりも、もっと大切なものがある。
そう気づいたとき、人は無駄な争いを手放せるのではないでしょうか。
人生今この瞬間がピーク
私たちが目指すべきなのは、誰かに勝つことではなく、今この瞬間を最高に生きることだと思うんです。
力に任せて相手を倒すよりも、まずは目の前の現実や相手の存在を認めること。戦わずして活き、自分も相手もより佳く生きる道を探すこと。それこそが、達人たちがたどり着いた究極の境地なのだと感じます。
だって、本当に強い人は、誰かを負かす必要なんてないじゃないですか。
自分を生きるということ
私たちは日々の生活のなかで、つい誰かと自分を比べたり、勝ち負けにこだわったりしてしまいがちです。
他人の用意した土俵で戦うのではなく、自分だけの道を一歩ずつ歩んでいくこと。そのプロセスで得た気づきや痛みを、大切な人と「和かち合い」ながら、誰かではない自分の人生を豊かにしていけたら素敵ですよね。
今、自分は何かと戦おうとしていないだろうか。
そんな問いを胸に抱きながら、今日も自分の内側にある感覚を大切に、丁寧に過ごしていきたいと思うんです。

