「不安」を肯定する？ それは自分を大切にするための第一歩
私たちは誰でも、多かれ少なかれ不安を感じるものです。この「不安」という感情、とても不快ですよね。だからこそ、否定したり、感じないように蓋をしたりしたくなる気持ちはよくわかります。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。もし、その不安が「自分に必要だから感じている」としたら？
不安の正体は「繋がりが切れることへの恐れ」
実は、不安の多くは、今まさに起きていることに対するものではありません。まだ見ぬ未来のこと、あるいは「もしかしたら〇〇になるかもしれない」という漠然とした恐れが不安の根源にあることが多いのです。
そして、その不安の正体は、「何か大切なものとの接続が解除されてしまうのではないか…」という感覚にあります。それは人間関係かもしれないし、自分の居場所かもしれないし、あるいは安定した生活かもしれません。大切なものが失われることへの潜在的な恐れが、不安となって現れるのです。
不安の原因は自分だけじゃない
不安を感じると、「自分が悪いんだ」「自分に何か問題があるんだ」と、すべての原因を自分に求めてしまいがちです。しかし、不安は往々にして、環境や周囲の人々との関わりによって生じるものです。
例えば、職場の人間関係が変わったり、引っ越しで生活環境が変わったりするだけで、あなたの不安の状況も変化していくことがあります。自分からあれこれ動くことで、状況が好転する可能性もあれば、逆に複雑になる可能性もあります。それは誰にも予測できません。
でも、一つだけ確実に言えることがあります。それは、不安を否定せず、肯定して受け入れること。
不安を「感じてはいけないもの」として排除するのではなく、「ああ、自分は今不安を感じているんだな」と認めてあげること。そうすることで、あなたは自分が本当に何を大切にしているのかに気づくことができます。
不安は、あなたが大切にしているもの、守りたいものがそこにあることを教えてくれるサインなのです。
あなたの心にある不安に、一度優しく耳を傾けてみませんか？ それが、本当の自分と向き合う、大切なきっかけになるかもしれません。
