心を整えるには、美味しいものより先に「大切なこと」を見つけよう

「誰かの文句を言うくらいなら、美味しいものでも食べて気分転換しよう!」

そう考える人は多いのではないでしょうか? 確かに、一時的なストレス解消にはなるかもしれません。でも、もしその状態で本当に美味しいものを食べたとしたら、どうなるでしょう?

おそらく、暴飲暴食に走ってしまうかもしれませんよね。

なぜなら、その行為はただ感情をドーパミン的な幸福物質で一時的に満たしているだけで、根本的な原因に向き合っていないからです。
心の中にあるモヤモヤは、美味しいものでは埋められないのです。

本当に心身を健康に保つには、まず自分自身と向き合うことが大切です。

「なぜ、私は誰かを否定したり批判したりしているのだろう?」

その感情の裏側には、あなたが守りたいと思っている大切な何か、譲れない価値観が隠れているはずです。それに気づくことが、心身健全への第一歩なのです。


感情は、大切なものへの道しるべ

感情は、単なる気分ではありません。あなたが本当に大切にしている「必要なもの」を教えてくれる手がかりです。

心の中の感情を手がかりに、自分が本当に求めているものを見つけ、それを満たしていく。そうすることで、心は満たされ、安定します。

この心の状態になってから美味しいものを食べると、どうなるでしょう?

おそらく、必要以上に食べることはないはずです。ただひたすらに、その美味しさを五感で味わうことができます。


順序を間違えると、自分も誰かも傷つける

「美味しいものを食べて気分転換」という一見健全な行為も、もし心に蓋をするための行為だとしたら、それは自分自身を痛めつけていることになります。そして、その痛みがいつか別の形で誰かを傷つけることにつながるかもしれません。

まずは、自分の心の中にある「否定」や「批判」の感情の正体を探ってみませんか?

そうすれば、美味しいものをもっと美味しく、健全に楽しめるはずです。