自分になっていく
自然界は、その寒暖や環境の変化を通じて、私たちに多くの恵みを与えてくれます。厳しい冬の寒さを生きた後だからこそ、大地は豊かで美味しい作物を稔らせます。また、夏から秋へと気温が移ろう寒暖を経てこそ、山々は彩り鮮やかな紅葉を見せてくれるのです。
一方で、温暖で平穏な地には、常に心地よい柑橘の香りが流れています。
心模様もまた、自然と同じ
この自然の姿は、私たちの心模様にも通じています。
心には、穏やかで平穏な時もあれば、まるで寒さに凍えるような時もあります。暖かさに満たされ、喜びを感じる時もあれば、雨の日も風の日も、晴れの日も曇りの日もある。私たちの感情や状況は、常に移り変わり、実に色々様々です。
全てが、自分を創り上げたもの
大切なのは、どんな自分も自分だという事実です。
今まで生きてきた環境、乗り越えてきた試練、味わってきた喜びや悲しみ。そのすべてが、自分の中で実ったものであり、培ったものです。
そのすべてが自分。それが自分。
過去の経験も、今の感情も、未来への希望も、その一つとして欠けてはいけないピースです。
他の誰にも替わりはいない、この世にただ一人の唯一無二の自分に、自分は成っているのです。
自分自身の中に、他にはない自らの彩りが、そして自らの香りが、確かに存在しています。その複雑で美しい「自分」という存在を、深く愛し、受け入れていきましょう。