相互理解こそが「共依存」ではない健全な人間関係の鍵
私たちは、日常生活の中で、相手を優先することもあれば、自分を優先することもあります。しかし、そのバランスを取る上で、ひとつ、自分が大切にしたいと思っていることがあります。
それは、「自分を諦めてまで相手を優先する」という選択はやめたい、ということです。
諦めではなく、理解を目指す
自分と相手、どちらか一方を諦めるような関係は、健全とは言えません。
目指すべきは、自分も相手も諦めるのではなく、互いの価値観や立場を深く理解し合う「相互理解」です。
これは、表面的な妥協ではなく、「自分」と「相手」の主張や感情がぶつかり合った後に、両者が納得できるポイントを探し出すプロセスです。
誰もが「頼り合って」生きている
「相互理解」を深めていく中で見えてくるのは、「頼り、頼られ、そして頼り合う」という、人間関係の根幹です。誰もがそうやって社会の中で生きています。
もし、そうした関係性がない世界を想像するなら、それは「自分一人だけで生きていけばいい」という、孤立した世界観になってしまうでしょう。
健全な意味での「共依存」
広い意味で言えば、自分は理性的にも、私たちは共依存で生かされていると感じています。
ここで言う「共依存」は、一般的にネガティブな意味で使われる、一方的な依存や支配の関係ではありません。そうではなく、人は一人では生きていけず、社会や他者との関係性の中で互いに支え合い、影響を与え合うことで成り立っている、という事実を指しています。
この「健全な共依存」こそが、自分と相手、両方の存在を肯定し、尊重し合える人間関係の土台だと信じています。

