存在の尊さを取り戻す。

条件付きの評価を超えた「らしさ」の原点

自分たちがこの世に生を受けたとき、周囲に与えたのは理屈抜きの感動でした。
ただ息をしているだけで、ただそこに存在するだけで、その価値は完成されていたはずです。

しかし、成長の過程で自分たちは、いつの間にか「測定される存在」へと変化していきます。

数値によって規定される自分

育児や教育の場では、常に比較の基準がつきまといます。

  1. 身長や体重の増減
  2. 言葉を発し始める時期の早さ
  3. 発達検査や知能指数の数値
  4. 学力や体育での順位

これらの数値や成果は、あくまで一面的なデータに過ぎません。
しかし、社会の中でその結果ばかりが重視されるようになると、自分という存在そのものが、その数字によって定義されているような錯覚に陥ってしまいます。

基準という名の包囲網

本来、自分たちの存在は無条件で尊いものです。何かができるから価値があるのではなく、生きていること自体に価値がある。

それなのに、世の中の基準や条件という包囲網にさらされ続けるうちに、自分の中にあった「自分らしさ」が、その厚い層の下に埋もれてしまうことがあります。誰かの決めた物差しに合わせようとするほど、自分本来の形が見えなくなっていくのです。

「らしさ」を掘り起こすために

今の自分を、数字や結果だけで判断していないでしょうか。 成果が出せない自分は価値がない、基準に届かない自分は劣っている。もしそう思ってしまうのなら、一度立ち止まって、生まれたばかりのあの瞬間の純粋な肯定感を思い出す必要があります。

条件付きの自分ではなく、ありのままの自分を再び受け入れること。 外側からの規定を取り払ったとき、埋もれていた自分らしさが再び息を吹き返し、本来の輝きを取り戻すはずです。