心の「息」を整えるように

コミュニケーションを一つの動作に例えるなら、それは呼吸と同じだと思うんです。

私たちは、ただ吐き出すだけでも苦しくなるし、ただ吸い込もうとするだけでも苦しくなってしまいます。 「もっともっと」と欲張って空気を吸い込もうとしたり、吐き出せるからといって、誰かに撒き散らすように吐き出すことも、普段の生活ではしませんよね。

自分にとって、そして自分の身体にとって、必要な分だけを丁寧に吐いて、吸っているはずなんです。

どんな「質」を循環させていますか

呼吸において何より大切なのは、どんな質のものを自分の内側に取り入れ、そして外側へと出していくかではないでしょうか。

そこにあるのが、素直さや透明性、ありのままの純粋さなのか。 または、偽りや不信、一方的で高圧的なものなのか。

どんな言葉を交わし、どんな想いを通わせるか。その「質」によって、自分自身の心の健やかさも変わってくると思うんです。

「自らの心」と書いて、息

かつて人間関係で息苦しさを感じ、自分の言葉が詰まってしまった経験もありました。 だからこそ、今の自分に合った呼吸のような、心地よいコミュニケーションの温度感が、自分を活かすための大切な源動力になっているのだと感じます。

「息」という漢字は、自らの心と書きますよね。 コミュニケーションを通じて息をするということは、誰かではない自分自身の心を、外の世界と通わせるということ。

でも、つい相手の顔色を伺いすぎて、浅い呼吸になってしまうときもあります。 だって、自分の心をそのまま出すのって、ときには怖く感じるじゃないですか。

コミュニケーションで息をしていこう

もし、今誰かとのやり取りに息苦しさを感じているのなら、一度自分の「呼吸」を見つめ直してみるのもいいかもしれません。

無理に吸い込もうとしていないか。 あるいは、トゲのあるものを吐き出してしまっていないか。

自分の心を整え、素直なままに言葉を交わす。そんなふうにコミュニケーションで「息」をしていけたら、もっと自分らしく在れるはずです。

今、自分の心からは、どんな「息」が溢れていますか。

その呼吸が、自分自身を、そして周りの誰かを、そっと癒やすものでありますように。