「反芻思考を止めよう」は逆効果?自分を守る大切な声に耳を傾けよう
「反芻思考を止めよう」「反芻思考はこうすれば止まる」といった言葉をよく見聞きしますよね。でも、ちょっと待ってください。本当に反芻思考は“悪いもの”なのでしょうか?私は、反芻思考は決して悪いことではなく、むしろあなたにとって必要だからこそ起きていることだと考えています。
ダムの放流を無理やり止めたらどうなるか、想像してみてください。水があふれ出し、もっと大きな問題につながるかもしれません。反芻思考も同じで、無理に止めようとするのではなく、「なぜそれが起きているのか」「なぜそれを止めたいと思うのか」、その根本にある苦しみの原因に目を向けることが大切です。止めたいと思うのは、それが苦しくて仕方がないからですよね。
一時的な解決策に頼る前に、苦しみを理解する
巷にあふれるHowToやToDoは、確かに一時しのぎにはなるかもしれません。でも、それらの方法論の多くは、あなたの苦しみへの深い理解に基づいているとは限りません。もし、あなたが藁にもすがる思いでそういった方法を試すのであれば、それはあくまで一時的な手段として理解し、活用してほしいのです。
反芻思考は、あなたを守る自己防衛の声
反芻思考は、それだけあなたが自分自身を守ろうとしている証拠です。それは、まるであなたが発している自己防衛のための声のようなもの。その声を無視するのではなく、その都度、あなたがその声に耳を傾け、理解していくことが非常に重要なんです。
反芻思考を「無くすもの」と考えるのではなく、「自分を守るもの」として受け入れ、優しく包み込んであげましょう。「今すぐ何とかしたい!」と焦ってしまう気持ちもよく分かります。しかし、焦らず、客観性を持ってゆっくりと認知し、理解し、そして受容していく。このプロセスが、自分自身を守ることにつながります。
そして、安全だと感じる相手や場所、アイテムを少しずつ増やしていくことで、反芻思考が起こる必要がないと感じられるようになっていきます。あなたの反芻思考は、あなたを守ろうとするサインです。その声に耳を傾け、自分自身を大切にする第一歩を踏み出してみませんか。